食事制限ダイエット種類12選-効果は?栄養失調の危険性は?
ダイエット仲間が食事制限ダイエットを実践している話を聞いたらどう思いますか?
自分も実践しようか迷ってしまうのではないでしょうか?
ただ栄養不足になるなどの指摘があるので怖くて実践できなかったり、食事制限ダイエットは本当に効果があるのか不安で実践できなかったりするのが現状かと思います。
ダイエットの中でも多くの人が実践するのが食事制限ダイエットです。
スリムになるにはカロリーの摂取を制限だけで実施できる単純な方法ですので非常に認知度の高い方法ですが、実際に実践してみた人の多くが、栄養失調になったり食事制限による多大なストレスによって成功者は極めて少ないのが実情のようです。
しかも急激に食事制限をすることによって筋肉が減ってしまい、肝心な脂肪が減らないこともありえます。
これによって基礎代謝が衰弱するので、さらに肥満体質に陥りやすくなる落とし穴があることには注意が必要です。
目次
食事制限ダイエット種類12選
(1)単品ダイエット
単品ダイエットとは同じ食品ばかりを継続して食べ続けるダイエット法です。特に低カロリーが実現できるように、バナナだけ、リンゴだけ、卵だけなどの食事で済ませる方法です。
この方法はとても簡単にできますし、お金もあまりかからないので、カロリー計算がとても楽なので、スリムになるにはうってつけなので多くの人が実践しています。
確かに短期間で体重を減らすためにはとても都合の良い方法ですので、モチベーションが上がりやすいのが大きなメリットと言えます。
ただ、同じものばかり食べ続けていては栄養失調のリスクが非常に高いです。
そしてあまり長期にわたると、貧血、脱毛、肌トラブル、などの症状が発症し、健康を阻害する大きな要因となります。
さらに筋肉が減ってしまうことにより基礎代謝が衰弱するので痩せにくい状況に陥ることもありえます。
(2)炭水化物抜きダイエット
炭水化物抜きダイエットは、お米、パン、麺類などの炭水化物を含む品目をカットするダイエット方法です。要するに主食と言われる品目をカットすれば良いので、とても簡単に実践できるのが大きなメリットと言えます。
一般に 炭水化物は太ると言われているため、スリムになるにはこの炭水化物さえ摂取しなければ痩せるだろうと考えてしまうかと思います。
しかし、これは炭水化物の重要性を一切考慮しないダイエット方法ですので、リスクが高いと言わざるを得ません。
そもそも 炭水化物は体のエネルギー源として重要な役割を果たしているので、これをカットするとエネルギー不足となり、体に蓄積されている脂肪分をエネルギーに変える必要があり、多くのカロリーが消費されてしまいます。
ですので炭水化物を抜くのは非常に危険な行為です。
(3)油抜きダイエット
油抜きダイエットは、油分や脂質の多い品目を抜くダイエット法です。特にケーキやおやつなどの甘い品目は高カロリーであることからダイエット実践者にとっては敵とみなされる品目です。
また油を多くつかった料理も肥満に直結するので避ける傾向にあります。
実際に油抜きダイエットを実践してみるとわかると思いますが、甘党の人や脂っこい料理が好きな人にとってはかなりのストレスであることが理解できるはずです。
我慢に我慢を重ねていると、その反動でリバウンドしてダイエットに挫折する原因にもなりかねません。
ですので絶対に禁止するのは控え、あくまでこれらの品目の摂取量を減らすのが望ましいです。
(4)低インスリンダイエット
低インスリンダイエットは、血糖値の上昇を抑制する食品を摂取することによってインスリンの過剰分泌を防ぐダイエット方法です。我々は食事を摂取すると血糖値が上昇し、すい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。
このインスリンは糖質を代謝をする役割を果たし脂肪を合成する機能を持っています。
すなわち血糖値が上がるとインスリンが分泌されやすくなるため、脂肪が蓄積されや すくなります。
ここでいう血糖値の上昇を表す数値をGI値と言い、低インスリンダイエットとは、このGI値が低い食品に限定するダイエットになります。
ただ注意しなければならないことは、GI値が低い食品であっても、カロリーが高い品目であればこの低インスリンダイエットは効果が期待できません。
しかも運動もしないとすると、脂肪は燃焼されず体内に蓄積されるばかりですので、当然ダイエットが成功するわけがありません。
実際にこの低インスリンダイエットは過去に一時的に流行したのですが、ダイエットに成功した事例は全くと言ってよいほど聞いていません。
ですので低インスリンダイエットが有効である医学的根拠はどこにもありません。
(5)ロウフードダイエット
ロウフードダイエットは、ロウつまり生のまま加熱せずに食材を摂取するダイエット法です。生の食材にはミネラル、ビタミン、酵素などが多く含まれているのですが、加熱によって酵素が著しく減少してしまうので生の食材にこだわることが大切です。
特に野菜や果物に関しては生であるほうが望ましいです。
ちなみに、肉類、魚介類は生のままで食べることにより、病原菌、ウイルス感染のリスクがあるため、かえって健康に逆効果である心配もあります。
ですので、品目により使い分ける必要があります。
(6)朝食抜きダイエット
ダイエットの定番として食事を抜く方法があります。朝は一日のうちで最も食欲が沸かない時間帯でもあり、忙しいからといって朝食、昼食、晩御飯のうちどれかを抜くとしたら朝食が良いだろうという発想から生まれたダイエット法です。
このダイエット法は、朝食を抜くだけで実践できるので手っ取り早く実践できるダイエットとして一時流行しました。
特に毎日のように朝食を食べていた人が、ある日を境に全く食べない生活をしたとるすと、相当な空腹によるストレスがのしかかってくることは事実です。
しかも昼や夜にその反動がきて、暴飲暴食をしてしまうことさえあります。
このような状況を想定すると、結果的には食べる量が増加してしまい、ダイエットの効果が薄れる可能性があります。
ですので一日3食事を継続するのが無難です。
(7)快食ダイエット
快食ダイエットとは、一日一回限定で食べたいものを好きなだけ食べるダイエット方法です。確かに食べたいものを好きなだけ食べるのは気分としては最高で、ストレス発散しながら実践できる ダイエット方法です。
これは 無理に食事制限をしたりカロリー制限をしてストレスを溜めてダイエットをするよりはマシだろうという発想から生まれたダイエット方法です。
確かに好きなものが健康によい食品であった場合はこのダイエット方法でも効果が期待できるのですが、そうとは限りません。
脂っこいもの、おやつやケーキ、肉類ばかりを好きなだけ食べるとしたら当然健康を害することは容易に想像できるはずです。
(8)一週間ダイエット
一週間ダイエットは、一週間限定で脂肪類をカットするダイエット方法です。脂肪はダイエットに大敵だと認識している人は非常に多いかと思います。
そこで脂肪に変化しやすい炭水化物を一切抜いて、肉や野菜だけを摂取してダイエットしようという発想から生まれたのがこの一週間ダイエットです。
確かに脂肪分が体に蓄積されないので太りにくい体質にすることは可能です。
ただ炭水化物は体に必要な栄養素であるため、炭水化物を完全に抜くのは非常に危険です。
また炭水化物が好きな人にとっては非常にストレスが多いダイエット方法なので後に暴飲暴食をしてかえって太る恐れもあります。
(9)冷凍食品ダイエット
冷凍食品ダイエットは、事前にカロリーや栄養成分がどれくらい含まれているかが算定されている食品を摂取するダイエット方法です。主に糖尿病患者のために用意された食品であり、低カロリーを前提とした食品なので、糖尿病を煩っていなくても、一般人にも利用価値のある食品となっています。
この食品の特徴は、解凍するだけで食べられる手軽さと宅配してくれる便利さが多くのダイエット実践者の心を掴むことができた食品です。
しっかりと体に必要な栄養素が盛り込まれているので、この冷凍食品だけでも十分ダイエットをしていくことは可能です。
ただ食品の品目が限定されているため、飽きっぽい人には長期間継続するのは困難かもしれません。
(10)マクロビオティックダイエット
マクロビオティックダイエットとは、肉類や糖分を避けて、野菜、玄米、豆中心の食生活をするダイエット方法です。確かに、体重を落とすことに専念したいのであれば、これだけでも体重を落とすことは可能です。
しかし肉類には体に必要なタンパク質が含まれていますし、糖分にもエネルギーの源として体に必要な成分ですので、これらを一切摂取しなと栄養のバランスが悪いといわざるをえません。
ですので、きちんと3大栄養素を摂取する形でダイエットをすることを心がけましょう。
(11)お酢ダイエット
お酢ダイエットとは、お酢に含まれるクエン酸の効果によって脂肪燃焼を目的としたダイエット方法です。お酢は酢酸が主たる成分なのですが、摂取することによって体内でクエン酸に変ります。
このクエン酸は細胞内で栄養分を代謝することによってエネルギーを作る効果があり、脂肪燃焼を促進することが期待できます。
この機能をクエン酸回路と言います。
実は、このクエン酸回路は体内に備わっているものでありわざわざお酢を飲まなくてもその効果はあることが判明しました。
ですのであえてお酢ばかりを摂取してダイエットをする必要はありません。
(12)遺伝子型ダイエット
遺伝子型ダイエットとは、自分の遺伝子をチェックして肥満タイプを分析し、 その体質に適合したダイエットをする方法です。近年は遺伝子の研究が発達していることからこのような遺伝子型ダイエットが開発されたのですが、実際に肥満遺伝子があることが判明しました。
この肥満遺伝子はβ2AR、β3AR、UCP1があり、基礎代謝、病気の発症の可能性、食べ物の好き嫌いなどの一定の傾向を見極めることができます。
ですのでこの肥満遺伝子を分析すれば、脂質をへらすべきか、糖分をへらすべきか等のダイエットの方向性が明確化されるため、効率の良いダイエットが目指せる仕組みになっています。
確かにこの肥満遺伝子にしたがってある程度ダイエットの効果が期待できるのですが、残念ながら、体のどの部位に脂肪のつきやすいかについてまでは判別できません。
またどのような肥満遺伝子を持っていたとしてもきちんと運動をして、バランスの良い食生活をしていればダイエットができますので、肥満遺伝子の分析が必ずしもダイレクトにダイエットに影響をしているわけではありません。
ですのであまり肥満遺伝子にこだわる必要性は低いです。