筋肉の作り方-筋トレと筋肉痛の関係や脂肪とタンパク質の関係を解説。筋肉が作られるメカニズムと栄養素を知る事は必須です！美ボディPRO

筋肉は、筋線維といわれる細い線維の束で構成されています。

この筋線維は白筋と赤筋の2種類があります。

白筋は、グリコーゲンが主なエネルギー源であり、 瞬発力に優れた筋肉である反面、疲れやすい性質があります。

一方赤筋は、脂肪をエネルギー源として力を長時間維持できて、 疲れにくい反面、出せる力が弱く、収縮のスピードが遅い 性質があります。

いずれも人体の同じ筋肉に混在し、その割合によって筋肉の性質が 決定づけられています。

筋肉トレーニングをして筋肉痛で苦しんだ経験はだれにでも きっとあるのではないでしょうか？

実はトレーニングによって筋肉に大きな負担がかかることによって 筋線維が負傷すると発熱したり腫れたりする症状が起こりますが、 これが筋肉痛です。

筋肉痛が生じている間は、傷ついた筋線維をタンパク質を 材料にして修復活動が行われて、再び同じ負荷がかかったとしても それに耐えられるように太く補強をしています。

このようなプロセスを経て、傷ついた筋線維が一本一本 回復した時、以前よりさらに太くて頑丈になっていくわけですが、 これが超回復とよばれる現象です。

この超回復が行われると、再びトレーニングをしたとしても 以前ほどの負担は感じずにさらに多い回数のトレーニングをして も耐えられる状態になっているはずです。

以上のように、筋線維が傷ついて超回復が行われるプロセスを 何度も繰り返すことによって、筋線維はよりハードな運動にも チャレンジできるようになります。

ですので、一見体に悪いと思える筋肉痛は、実はトレーニングの 効果の現れでもあるのです。

女性が筋肉トレーニングをするとムキムキになってしまうのではないかと 心配になる人もいるかもしれませんね。

しかしご安心ください。 なぜなら、筋肉がつくられるのに男性ホルモンが関係しているからです。

筋肉の新しい細胞を増やす働きをしているのが男性ホルモンの中の 一つであるテストステロンです。

このテストステロンが分泌されればされるほど筋肉が ムキムキになるのですが、女性の場合は分泌量が 男性と比較して圧倒的に少ないため、ムキムキになることは まず無いと考えてよいでしょう。

一方で、女性に多く分泌されるエストロゲンというホルモンは、 基本的に体に脂肪を蓄えさせる作用があります。

これによって引き締まった筋肉の上に適度な 脂肪が乗るので、美しいボディラインになります。

今まで一生懸命筋肉トレーンングをしていたとしても 社会人になって時間が取れずに筋肉トレーンングをストップしてしまう 人もいらっしゃるようです。

これによってせっかく作った筋肉が脂肪に変わってしまうのではないかと 心配になることもあるでしょう。

しかし、そもそも筋肉はタンパク質でできており、 脂肪とは全く性質が異なりますので、脂肪に変わることはありません。

もし脂肪がついてしまったのではないかと心配しているのであれば、 運動量が減って衰えた筋肉を覆っている皮下脂肪がついたのが 原因と考えられます。

また、運動量を増やすことによって脂肪が筋肉に変わるのでは ないかと思えるかもしれませんが、これも上記同様、脂肪と タンパク質は別物ですので まずありません。

もし脂肪が筋肉に変わったのではないかと思ったのであれば、 体脂肪が燃焼して筋肉が付いた証です。